50歳頃の主に男性から発せられるにおい「ノネナール」

加齢臭は、高齢化社会の到来とともに急浮上して、今ではすっかりアンチエイジングのキーワードの定番となっています。
「ポマードのようなにおい」と言われることでわかるように、加齢臭は、脂(あぶら)のにおいです。
そのノネナールは、人の汗腺の近くにある皮脂線から出る脂肪酸が、年齢とともに酸化した結果、「9-ヘキサデセン酸」という脂肪酸が増加します。
これが出始めるのは、30歳を過ぎる頃からです。
これと同時に過酸化脂質も増え、9-へキサデセン酸と過酸化脂質が結合して分解、酸化され、ノネナールが生成されるのです。
このノネナールが出始めるのに個人差があるのは、老化現象に加え、遣伝的、生活習慣的の個人差があることが重なります。
個人差のある老化現象

同じ年齢でも、若く見られる人と、老成して見える人がいます。
童顔のように、顔の形やパーツの配置により年齢差が出てしまう場合以外に、体の酸化状態も挙げられます。
お酒のアセトアルデヒドを、分解できる酵素を持つ人と持たない人とがいるように、遺伝的に老化が比較的早いヒトと遅い人がいます。
そして哨好的な問題で、タバコやお酒や高脂肪食で運動不足などのメタボリック症候群まっしぐらの生活習慣を続けている人は、体を老化させやすいのです。
よってこういった老化現象が進みやすくなっている人からは、ノネナールが出るのが早まるとも考えられます。
心当たりがある方は、抗酸化食品を摂ることなどを心がけてください。
抗酸化食品とはいったい何?と思う方のために少し説明します。
人の体は60億個の細胞で出来ています。
この細胞が毎日の私たちの生活が正常に営まれるように働くことで、人や生物は生きています。
しかし、細胞が生活するなかで、押し寄せる紫外線やオゾンやタバコの害などの活性酸素の攻撃で酸化してしまい、老化現象が起こります。
この老化現象がさまざまな病気の源や加齢の始まりなのです。
酸化のしくみがわかるにつれて、酸化と戦う抗酸化食品もわかってきました。
まずはビタミンA・C・Eや植物のポリフェノール類が代表として挙げられます。
身近な食品では毎日飲む緑茶にも入っています。
飲酒、喫煙習慣をあらため、適度な運動を心がけて、意識して抗酸化食品を摂ることで、老化しにくい体づくりを心がけると、ノネナールの出始める年齢を遅くすることができるでしょう。
老廃物もにおいに関係しています。
また、加齢とともに汗や古くなった頭皮、皮層などの老廃物の分解機能が衰え、腐敗臭がでてきます。
これらの腐敗臭対策に、お風呂に入る、毎日同じ服を続けて着ない(衣類にニオイがうつるのを防ぐ)ことなどの心掛けも必要です。
女性にもノネナールはあります。

女性にも平等にでるノネナールがなぜ香らないかについては、化粧品や整髪剤などの香料がマスキングしている可能性が高いです。
気になるなら男性でも少し香料が入った整髪剤をつけるとか、かすかに香水をつけるなどの工夫で、ノネナールをカバーしてみるという方法もありますね。
香水を使って男性特有のにおいをカバー

欧米では男性でも香水をつけている人は結構います。
すれ違いざまにふと香るという程度だと、女性に好印象を与える効果もあり、香水をつけるメリットは倍増です。
男性向けの香りとしては、さっぱりとした柑橘系や、落ち着いた樹木系の香り、さわやかな花の香りなどが良いでしょう。
日本でもヒットした男性向け香水に「サムライ」があります。
これを例に男性向けの香りを分析してみましょう。
「サムライ」は、1997年に発売されました。
フランスの名優アラン・ドロンが日本の名優、故三船敏郎をイメージして調合したもので、東洋のオリエンタルな香りを目指しています。
トップ・ノートはジャスミンやローズなどの花の香り。
ミドル・ノートはレッドペパーのスパイス風な刺激的な香りとシダーの落ちついた樹の香り。
ラスト・ノートはサンダルウッドの鎮静的な香り、バニラの甘い香り、ムスクのセクシーな香りが混じります。
有名な石鹸を使ったにおいのカバー

また、石鹸の清潔感を身にまとえる「クリーン」も、男女を問わず人気の香りです。
石鹸の香りは世代を超えて好まれるさわやかな香りです。
また近ごろ、加齢臭対応と香水の身だしなみに目覚めた40歳以降の男性が、香水売り場を訪れる光景を目にするようになりました。
百貨店には、相談しやすいコーナーもありますし、今はインターネットでも購入できます。
加齢臭を気にする方は、こうした売り場で相談をして、自分に合う香りを見つけるのも対応策の1つかと思います。
加齢臭のマスキングというのではなく、男性のマナー、身だしなみとして香水を取り込んでみるのもいいかもしれませんね。

