「いい香り」と「悪臭」の境目はどこにあるのでしょうか?

体臭の強い欧米人、弱い日本人

体臭が欧米人に比べて弱い日本人は、ちょっとした臭いに対しても敏感です。

 

それがはっきりわかるのが、海外では例を見ない制汗剤などの「無香料」の表示です。香りで体臭をマスキングする欧米人からは、およそ考えられないにおいの「無効化」の発想です。

 

世界をみても「無臭」が商品化されて消費者に支持されるのは日本だけでしょう。

 

臭いに敏感な鼻を持つ日本人ならではの感覚から、生まれたものです。臭いに対しては個人差もありますが、このように人種的な臭いに対する意識の違いによっても、感覚が異なります。

臭いに対する嗜好の違いは何でしょう。

 

また、臭いの嗜好は、文化によっても変化します。日本人なら皆誰でも好ましく思う、ご飯が炊ける香りですが、その一方で温泉のにおいを思いだしますよね。

 

これは、米ぬかに微量ですが硫黄物質が含まれるためで、西洋人には好まれない場合あります。

 

中国茶の定着と時期は違いますが、日本に広がったジャスミン茶は、中華レストランや、喫茶店などでもお馴染みのお茶になってきました。

 

このジャスミンの芳香による鎮静、抗うつ作用に目をつけた実験があります。

 

ジャスミン茶の持つ香りの実験があります。

京都大学とお茶の水女子大学の研究グループは、ジャスミン茶の香りで作業能率が高まることを確認しています。

 

まず茶葉25gに、熱湯1Lを用いて抽出したジャスミン茶を、水で20倍に薄めたもの。

 

ほかに、同様に濃度調節をしたラベンダーと、ペパーミントのアロマエッセンシャルオイル溶液を用意しました。

 

21~36歳の7人を対象に、入社試験などで行われるクレペリンテストと呼ばれる連続暗算のテストを行いました。

 

10分間の暗算のあと、5分間それぞれの香りを嗅がせて、再びび10分間暗算を行い、ニオイを嗅いだ前後の正解率を比較しました。

 

すると、ジャスミン茶の香りを嗅いだ後は、その前より10%正答率が上がったのです。

実験からわかってきたこと。

なぜ、ジャスミンの香りがよい結果に結びついたのかはわかっていません。

 

そして、このジャスミンは、とてもユニークな香りでもあるのです。

 

実は、ジャスミンのニオイの主成分は、「スカトール」という物質です。何と、このスカトールは、糞便(ふんべん)のニオイと同じ成分なのです!!

 

ジャスミンに対する見方が変わりますね。

 

その上、この香りは、濃淡で驚くべき変化をしていきます。

 

このスカトールという糞便の香りを薄めていくと、ある時点でジャスミンの香りに変身するのです!!

 

これは信じがたいことですね。

 

ジャスミンの例は、希釈の度合いで悪臭になったり、好ましい香りになったりと、七変化する香りの不思議さを物語っています。

日本人の持つ嗅覚の特性とは

 

そして、日本人は鋭敏な鼻を持つために、香りに対してさぞ厳しい意見を持つのではないかと思う一方で、ここでちょっと予想できない裏切りのデータがあります。

 

それは、臭いとストレスの関係です。

 

ストレスが強くなると、人の体内で抗酸化物質が減少していると仮定して、いい香り・いやな香りと人のストレスとの関係の実験を行いました。

 

いい香りの代表は、ストレス緩和の目的で多くの方が利用しているアロマテラピーです。

 

いやな香りの代表は、蒸れた靴下の臭いのような酪酸の臭いです。

 

始めにアロマテラピーなどのいい臭いを嗅がせると、抗酸化物質の量は確かに増えていきます。でも嗅ぐのをやめると、すぐに以前の数値に戻ってしまいます。

 

一方で、悪臭を嗅がせたところ、想像したほど抗酸化物質の量は減らないのです。

 

しかし、この酪酸の臭いを嗅ぐのをやめると、抗酸化物質の量は急激にはね上がりました。

 

この結果からいろいろな理由が考えられます。

 

人はいやなにおいの環境から逃れたことでほっとして、急激に抗酸化物質が増加するということではないか、又はいやな環境から離れたいがために、知らず知らずのうちに我慢している!ということです。

 

芳しい香りがたちこめたいい環境下でも、人はその臭いに慣れてしまいます。

 

そうした時にはストレスを解消する力も低減してしまい、結局いい香りが無かった時と同じ状況になるのです。

 

反対に、嫌な香りや臭いのもとでは「とにかく早く解放されたい」という気持ちが強いのです。

 

そのために、解放されたときの安堵感がとても大きいのです。

アロマテラピーより酪酸のにおいの方がストレス解消できる?

この実験で、アロマテラピーのストレス解消効果が、悪臭を嗅いだあとよりも低いことが示されました。

 

悪臭を見直すきっかけになるような実験です。残念ながら「悪臭を嗅いでいで、その後リラックス」というキャッチコピ一で、嫌われがちな汗の臭いや、靴下の蒸れた臭いの酪酸糞便臭のスカトールを逆アピールするのは難しそうです。

 

この現象は、多くの人にとって、理論的に理解できても、やってみると体が拒否反応を起こす可能性があります。

 

会社や工場などで作業を行うときに悪臭を嗅がせて、作業能率を高めて、早く終わらせる・・・・。

 

このような状況を作るための「悪臭リラックススプレー」を商品化して販売することができたら、すごいことですよね!

 

まずは、自分自身のニオイを解消することが肝要ですね。

 

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