
トイレが臭い原因の元、それはアンモニアが主成分です。
アンモニアは、窒素からなる化学物質で、人の粘膜系を刺激するにおいを伴います。
ツンとする部分は、アンモニアの臭いです。
カルキ臭については、尿素が溜まって石化した尿石のにおいです。
においの元となるアンモニアが、尿から作られる過程ですが、人の尿は約98%の水と、タンパク質の代謝で生じた尿素を約2%含みます。
その他に、微量の塩素、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、リン酸などのイオン、クレアチニン、尿酸、アンモニア、ホルモンで構成されます。
においの元は、尿と細菌によるアンモニアが原因です。

尿は、排出して時間が経過すると、尿素が細菌によって分解されアンモニアが発生します。
これが、トイレの刺激臭の元になります。
特に男性の場合など、うまく便器に収まらない尿が飛び散って、トイレの壁や床に染み付き、そこからアンモニアが発生し、トイレ全体にアンモニア臭が漂うというケースが考えられます。
毎日使うものですので、気が付いたらこまめに拭き取ることをおすすめします。
布には中和を考えクエン酸やミョウバン液などを染み込ませてから、拭き取りましよう。
また、トイレ内からのにおいに対しては、かつてガンコなトイレの汚れに、強力な塩素系のトイレ用洗剤がありましたが、いまでは環境や人体に配慮した、穏やかな塩素系の製品に代わってきています。
人の尿の成分について
尿は、以前、飲尿療法が一時注目されました。汚い排池物を飲むなんて、不潔きわまりないと思いますよね。
でも、実は、尿は腎臓で血液をろ過してできたものです。
ですから腎臓が健康な場合は、排出されてすぐなら無菌状態です。切り傷から分の血をなめることと同じような行為とも言えるのです。
ただ、そんな意外な一面をもつ尿も、空気や細菌にふれると分解し、激臭を伴うアンモニアへと変化します。
水の節約を考えて流すのを、止めている方がいたら注意が必要です。
その結果、トイレにアンモニア臭が充満して、においが壁に付着します。
便器にも尿石が付着したりと、かえってそのあと始末に余計な出費がかかります。
1日の尿の成分は何でしょう。
1日に排出する尿の成分は、おおよそ下表のとおりです。
| 無機物(g) | 有機物(g) |
| 水分 1,500 | 尿素 30.0 |
| 食塩 15.0 | クレアチニン 1.0 |
| カリウム 3.3 | 尿酸 0.7 |
| 硫酸 2.5 | 馬尿酸 0.7 |
| リン酸 2.5 | アセトン体 その他 0.05 |
| アンモニア 0.7 | - |
| マグネシウム 0.1 | - |
| カルシウム 0.3 | - |
| 鉄 その他 0.2 | - |
芳香剤のイメージがある金木犀(きんもくせい)

以前からトイレの芳香剤には、よく金木犀(きんもくせい)の香りが使われていました。
これは、水洗トイレではなかったころ、トイレの悪臭よりも強いにおいが金木犀しかなかったということのようです。
中世のフランスが、悪臭を強い香水の香りでカバーする消臭の考え方と同じですね。
その金木犀の芳香剤は、最近ではあまり見かけません。
それは、水洗トイレ以前を知る人に「金木犀=トイレの香り」というイメージが染み付いているからです。
その結果、トイレの芳香剤の主流は、金木犀からほかの香りに切り替えられました。
しかし、今の水洗トイレしか知らない世代では、金木犀=トイレの芳香剤というリイメージは、払拭されています。
いつの日かまた、トイレの芳香剤として金木犀が復活する日があるかもしれません。
そして、トイレの芳香剤から、各部屋の芳香剤にグレードアップする可能性もあります。
昔トイレの芳香剤で金木犀の香りを使っていた人達が、「ああ、歴史が繰り返している」と喜ぶ日が来るかもしれませんね。
尿イコール、アンモニアという昔からの考え方

昔は、「ハチに刺されたらおしっこをかけるとよい」と言われました。
これは虫さされの薬に、アンモニアが入っていることから生じた誤解ではないかと推測されます。
虫刺されの薬に入っている、アンモニア成分と尿のアンモニアとは性質が異なります。
各種虫に刺された時は、虫刺され用の薬を使いましょう。
ほかに「ミミズにおしっこをかけたら局部が腫れる」と言われることがありますが、ミミズは、地竜ともいい田畑の肥沃化には重要な生き物だったため、それを敬うことを子供達に意識付けるための、いたずらの抑止力的効果をもった言い伝えと考えられます。
>>加齢臭、体臭、口臭など、人の出す臭いの種類と性質について

